贅沢やなって話
バイクライドにいくと冬を強く感じる季節になりました。
とにかく寒い。耳が痛い。指先冷たい。お腹空く。。。
道も凍ってるし、風も強いしで、油断したら事故を招くので、いつもより神経を使いますね。
バイクライド中は考え事が捗るのですが、先日、久しぶりに高校水泳部の同期と会ってから、少し前のことを考えることが増えました。
上記にあげた冬ならではの不平不満も、大学生の頃に比べたら、ずいぶん道具に頼って快適になっています。
ヒートテック、ラン用のロングタイツの上に半袖半パン、ウィンドブレーカーで凌いでいた学生時代。笑
バイクはアルミでコンポは先輩からいただいたもののありあわせでした。
ほんとよく死ななかったと思います…笑
あの頃は心拍計もパワーメーターも持ってなく、ケイデンスとスピードだけを見ていました。
でも、めっちゃ楽しかったんですよね。
今はというと、暖かいウェアを身にまとい、暖かい時間に乗ることもでき、バイクもコンポもいいものを使えています。
(デュラを使ったことないんですけどね笑)
ずいぶん贅沢になっているなぁと。
快適性を求めることは決して間違いではなく、むしろトレーニングをより強く長期的に計画的に行うためには必須です。
特に冬は生死に関わるので。
しかし、楽な方に進みたがるのか、気がつけばもっと快適なものはないかと考え始めます。
どんどん快適なウェアがほしくなるし、いいバイク、いいホイール、シューズ、メットetc
気がつけば道具に踊らされているなと思うこともしばしば。
大切なことは自分がいかに強く速くなるかってことですよね。
あと、個人的に楽なことを続けると創造力が欠けていくような気がします。
工夫をきかせるクセがぬけていくというか。
きついときつらいときに閃いたことって、案外役立つんですよね。
そんな時、人間関係も一緒だなぁと思いながら、バイクを一生懸命漕いでいました。
応援してくださる人、支援してくださる人、ひとりひとりを大切にしたいと思う反面、たくさんの人に応援、支援してもらいたいと思うものです。
しかし、自分自身がカバーできるキャパシティがそんな簡単に増えるわけではないんですよね。
(荒療治ではあるけれど、応援が増えれば増えるほど、しっかりやらないとって思えるので、それはそれでありかなと。この場合、周りのサポートや助言が大切になってきますが。)
どうすれば自分が相手を大切にできるっていう視点も大事ですが、相手がどういうことをされたら大切にされていると感じられるかという視線の方が大切かなと思います。
一方通行で相手に何かをしているつもりほど、もったいないことってないですよね。
今年はコロナのこともあり、ひとりでトレーニングをする機会が増えましたが、ひとりではないと思うようにしています。
もちろんひとりでトレーニングを行っていることには変わりないのですが、
いろんな人の支えで今があること。
この事実だけで充分トレーニングを頑張る理由になります。
たまに痛烈にひとりを実感することもありますが、そういう時って周りが見えていない時なんですよね。
それは自分自身が周りに頼れていないだけで、周りはいつでも受け入れてくれます。
話を聞いてくださったり、練習に参加させてくださったり。
こんなにもいろんな人に支えられて、応援されて、生かされて、それでもひとりだとおもうって贅沢だなと。
逆に言えば、ひとりを感じているのは自分だけではなく、周りもそうであって、周りの人に頼ることが苦手な人ってたくさんいるんじゃないかなって思います。
相手のそういう部分に気がついて、自分にしかできないやり方でなにかできるような選手になりたいなってぼんやり思うようになりました。
それが今、練習を一緒にすることであったり、コーチングであったりするわけで、もう少し何か広くできることはないかなって思いながら過ごす2020年の師走です。
(まずはブログをちゃんと書くことでしょうか笑)
だんだん選手としての強さだけでなく、人としてのあり方が試されてきていると感じられるようになってきました。
過剰な贅沢を求めて心が貧しくならないように気をつけたいと思いますっ。
綺麗事抜かすなって言われるかもしれませんが、謙虚な心、感謝の気持ちなんですよね〜。