YOSUKE YAMASHITA

プロトライアスリートの山下陽裕です。

絶えることないモチベーション

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痛いと思いながらトレーニングすることに嫌気が差し、1ヶ月自由に過ごしていました。

(一応仕事で週1〜2、1時間程度動いてましたが)

 

過去最大の体重に加え、人に会うたびに顔パンパンやでと言われ、休んでる割に痛みがひかない状態が続き、ポジティブ野郎な私も心を無にして過ごさざるをえませんでした笑

 

この期間、モチベーションは0だったのかと言われるとそうでもなく、かといってやる気があるかといったらほどほどで、変なタイミングで、ぐーんとモチベーションが上がるものの、脚が痛くて萎えるという、心の上下動を感じながら過ごしていました。

 

で、2月もほぼ終わりに近づき、体も少しずつ元に戻ってきて、痛みとのうまい付き合い方もなんとなく掴んできました。

 

まだ痛みはありますが、少しずつ良くなっています。

余談ですが、ある程度年齢を重ねると痛い時は大人しくトレーニングを中断した方がいいかなと個人的に思います。

 

その後の何十分を求めて取り返しがつかないハメになるくらいなら、大人しく中止してなるはやで治したほうが継続性があがります。

 

まぁやりたくなるんですけどね笑

 

少しずつ痛みの感じが良くなり、体も軽くなって、動きも改善されてくると、目や耳に入ってくる情報も変わってきました。

 

1月はどこのラーメン屋がうまいだの、どのお酒がおいしいだの、どのドラマがおもしろいだの、自分が楽しむことばかり目に入ってました。

 

ところが最近は体が動いてきたこともあり、トレーニングメニュー、食べるもの、レーススケジュールといった情報が自分の中に自然と入るようになってきました。

 

レースまでにこなしたい練習を想像して、そのためにどうして過ごしていくか、今の自分に足りないものを洗い出し、それを埋めるためにどのように過ごしていくか考え、シンプルに実行していくことがこんなにも楽しかったのか!っていう感じです。

 

また、トレーニング自粛前(笑)と今の心の持ちようとして大きく変わったところは、いい意味で他の選手の練習内容への興味が薄れました。

(無くなったわけではないんですけどね。)

 

逆に他の選手のトレーニング外の取り組みに目がいくようになり、そういう部分で刺激をもらえるようになりました。

 

多分レース前になると周りが気になり始めるんでしょうけど、それまでにトレーニングで自信をつけて、直前で焦らなくなるような状態でいたいですね笑

 

■ふとしたときに

 

相手は何気なく放ったとしても、その人には深く刺さることってありますよね。良くも悪くも。

 

今回はいい方に刺さったことがありました。

 

いつものジムでやせねぇなぁとこぼしながらトレーニングしていたのですが、

 

「僕、山下さんが日本一になる姿がみたいっす」

 

って言ってくるトレーナーがいたんですよね。

 

いい意味でお調子者な子なので、その言葉の本質はわからないですが、その言葉が僕にとって繊細な部分だとわかった上でそういう言葉を軽くとばしてきていることは理解できました。

 

あと、おかげでトライアスロンを知るきっかけになって、お客さまとのコミュニケーションにも役立ってますって。

 

僕のことばでうまく表現できないのが残念ですが、ぐっとモチベーションが上がってきたんですよね。

 

コロナの感染者が増え、直接会話をする機会が減って、こういう言葉のひとつひとつに気が付けるようになったのかなぁと思いながら、豊洲のジムから駅までとぼとぼ歩いていると、これまでもいろんな人から励ましてもらえたなぁと思いました。

 

脚の状態を心配してくれる人

今年のレース状況を聞いてくださる人

レーニング状況を聞いてくださる人

スポンサー様との関係を心配してくれる人

 

愛されてるなぁと思うと同時に、同じだけなにか感じてもらえられているかなぁという気持ちになりました。

 

やっぱり、

 

愛に溢れていて

 

ギバーであること

 

が大切だよなーって、ふとおもった豊洲からの帰り道でした。

 

こんな混沌とした日々だからこそ、小さな幸せを見つけられる感性と視野を持つことってめっっっちゃ大切だなって。

 

感謝の気持ち、謙虚な心、大きな愛

 

少しだけ自分なりの心のあり方をかためられたかなと、ふと思ったという話でした。