YOSUKE YAMASHITA

プロトライアスリートの山下陽裕です。

今更煩悩スイムの振り返りを

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煩悩スイムを始めて早9年。(16年はさすがにやっていませんが)

 

 

ケンズのスクールの方たちとは早6年、かとすいの方たちとは4年です。

 

毎年毎年、煩悩とは何ぞやと思いながら泳ぐのですが、答えは見つからず。

 

先輩と話していたのは、とりあえず三大欲求からくる煩悩って強いよねってことです。

 

私がやった煩悩スイムは2回、

 

100m×108本 1分30秒

75m×108本 1分

 

75mに関してはクリスマスにやりました。煩悩とはいったい...笑

 

そんな冗談はさておき、今年はご存知の通り、トーンダウンした年末年始を過ごしていましたので、自分のためではなく、人のために泳いでいました。

 

75mは普段から一緒に練習している先輩のために、

100mはお世話になっている、参加者のために

 

自分のトレーニング中は人のことを気にしないのですが、今回は周りの人のことを見ながら泳ぎました。

 

よく考えると、自分の両親くらいの年齢の人が、一緒に練習しているっていうこと自体がすごいのに、しっかり108本も泳ぐなんてすごいなぁと思いながら、一人余裕綽々でぱちゃぱちゃと。

 

とはいえ、ゆっくり泳いでいようと、だるくなるものはだるくなるんですよね。

 

70本くらいすると、ぼちぼち気合入れていこうかなって気持ちになりました。

 

一緒に泳いでいた飯島さんが暑さで離脱し、健作さんはお仕事で離脱。

 

突然一人になり、急に来る孤独感。笑

 

それに加えて塩素がのどにきて、せき込む始末。

 

体は楽でも呼吸がきつく会話も口調がきつくなってしまいます。

 

「今年もなんだかんだ煩悩スイムっぽくなっているなぁ」

 

と思いながら、余裕を失っていく自分と向き合ってみました。

 

こういう時に思い出すのって高校時代のことなんですよね。

練習中、色んな苦しいことがありますが、高校時代のことを考えると大体何とかなります笑

 

「不平不満は自分も周りもダメにする」

 

「淡々と」

 

高校時代の監督が常々口にされていた言葉と部の心得の文を心の中で唱えながら本数を積み重ねていきました。

 

89本目からの20本はほんとにきつかったです。

2019年の煩悩スイムは教え子が一緒に泳いでくれていたので、気持ちがまぎれましたが、今年は正真正銘一人なので、ごまかしがききませんでした。

 

そんな時、

 

「きついときこそ、周りをみる。声をかける。」

 

もう20年もお世話になっているコーチが継続して説いている言葉を思い出しました。

 

普段一人で練習していたからか、こうやって育ってきたことを忘れていました。

 

泳ぎの前に普段のやっている5秒前のコール、タイムや本数のコールに対するレスポンス、こういった何気ないことにも意味があるなと実感しました。

 

日常でも自分のことで手いっぱいになっていないかな。

周りに目を配れているかな。

 

最後の方はそんなことを考えながら泳いでいました。

 

2020年は原点に回帰していく場面が多かったのですが、まさにそれを象徴するような思考にたどり着いたような気がします。

 

2021年は世間や周りがラベリングした”プロアスリート”を演じるのではなく

 

自分らしさ全開の”プロアスリート”としていられるように、結果を求め、人としての在り方を追求していきます!